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​機構長挨拶

 

しかし、二酸化炭素は敵ではなく味方である、可能性の塊で本当はいい奴なんだ、二酸化炭素の分子振動の仕方は大変可愛い(特に非対称伸縮振動と変角振動)、分子の形も非常に可愛い、など二酸化炭素をこよなく愛して研究を続けてきた私は、弊社創業間もない学生時代、様々な記事や媒体で「二酸化炭素に恋した東大生」などと紹介されるほどの二酸化炭素マニアとして知れ渡ってしまいました。そのぐらい二酸化炭素が大好きで、二酸化炭素に関する研究と知識では他に負けない。そんな熱狂的な風土は機構全体に広がり、壮大なテーマに対しても諦めず長期にわたり研究を遂行する体制が整っていると自負しております。ちなみに「私が二酸化炭素を愛してやまない」という噂の副作用で、大学生のある時期に私の青春が遠のきかけてしまったことは、ここでは置いておきましょう。

 

さて、弊社は日本で最初かつ唯一の、二酸化炭素専門の研究機関です。そんな私たちの実現する未来は、次の3つ。①地球温暖化を止めて、人類80億人全員を救うこと。②空気中の二酸化炭素から、ありとあらゆる有機物を合成し、今まで「石油製品」と呼ばれていたものを全て空気から合成した「空気製品」に置き換えていくこと。③将来の人口爆発に備えて、人類の第二の故郷としての火星開拓を実現すること。この全ての未来が、二酸化炭素がつくる未来なのです。

 

絶望ではなく、逆転の発想により明るく前向きな未来を。

まるでSFのような世界を、化学のチカラで描きだす。

 

CRRAはこれから更に、研究機関としての任務、使命を果たして行きます。「地球を守り、火星を拓く」のスローガンの下、世界最先端かつ前例のない研究や事業に挑むCRRAにぜひご支援、ご助言頂きますよう、機構を代表してお願い申し上げます。

 

 

「人類で初めて、火星の青い夕陽を見た人になる」

 

小学校4年生の時、祖父からプレゼントされた一冊の本。英国の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の『宇宙への秘密の鍵』という子供向け冒険小説を読み、広大な赤い砂漠に青い夕陽という、地球とは真逆の異世界の光景に一瞬にして心を奪われました。「僕は将来、人類初の“火星人”になるんだ」そう幼心に決心した私は、大気組成の96%が二酸化炭素という火星に住むために、二酸化炭素を大気中から回収する方法について研究を開始。それから13年、CO2直接空気回収(DAC)やCO2からの燃料・化成品合成(C1化学)領域の黎明期から世界に先駆けて二酸化炭素に関する研究を行い、これまで当初の目的である火星開拓に加え、それ以前に成し遂げるべき地球温暖化の問題を同時解決すべく研究に邁進して参りました。

 

この原動力は、私の根底にある “二酸化炭素愛”とも呼べる感情です。もちろん使命感や義務感も持ち併せていますが、それでは100年以上安定して研究を続け、温暖化を止め火星に行くことなど到底できない。どこかで折れてしまうかもしれません。

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炭素回収技術研究機構株式会社(CRRA)

代表取締役機構長 村木 風海

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