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CO2は
“活用する”時代へ。

ひやっしーが回収したCO2は

エタノールに変換され、石油代替燃料に生まれ変わります。

​CRRAはこの燃料を、

空(そら)からつくったガソリン

=「そらりん®︎」と呼んでいます。

「CO2から燃料を作れば

 運輸機関のCO2排出量を大幅に削減できる

あなたも一緒にこの未来に挑戦しませんか。

​石油代替燃料「そらりん®︎」

​そらりんは、このような化学反応から合成されます。

石油代替燃料「そらりん」

①CO2

CRRA_①CO2がつくる未来の補助素材_正進社様_edited.jpg
ひやっしーヘッダー.png

ひやっしーが回収したCO2は、

​そらりんの合成に活用されます。

②そらりん®︎
​(エタノール)

CRRA_①CO2がつくる未来の補助素材_正進社様_edited.jpg

ひやっしーが回収したCO2は、

アルコール発酵を経て​

​そらりん(エタノール)に

生まれ変わります。

このとき、2通りの合成方法SP1,SP2を用います。

そらりん®︎ディーゼル 
(脂肪酸エチルエステル)

DSCF2611_edited.jpg

​そらりん(エタノール)に

廃油を混ぜ合わせることで

そらりんディーゼル(脂肪酸エチルエステル)が​完成します。

​これが、乗り物を動かすことができる石油代替燃料です。

SP1

​そらりんの合成方法

CRRAでは、CO2からの燃料生成を2つのルートから推進しています。

SP1(Soraline Pathway 1)

さまざまな微細藻類を活用した燃料合成法が存在しますが、そのほとんどは間接的に藻類が大気中からCO2を吸収する方法をとっています。
しかしながら、SP1では弊社製CO2回収装置・ひやっしーシリーズ(超小型装置のひやっしー、工業スケールでの回収が可能なひやっしーパパ、海洋中のCO2回収を行うひやっしーまりん)において、回収剤である無機塩基水溶液中に高濃度のCO2が存在するため、その溶液中で藻類を培養することにより、より高効率な光合成を行うことが可能です。


また、現在バイオ燃料として販売されている製品では1万円/Lの価格のものをガソリンで10倍希釈して1000円/Lで販売するなど、価格と環境性能の両面で厳しい現状が続いております。
これは、高品質なオイル産生を行う藻類は培養条件が極めて難しく、
・培養液が高価となり、製造コストが嵩む
・雑菌に弱く、屋外培養が困難。屋外プール剥き出しでの培養が難しいため、培養液の成分を調整するか、もしくはガラス張りのプールなどとする必要があり、初期投資が非常に大きい
といった理由によりコスト高となっております。


しかしながら、SP1では世界中に普遍的な藻である「スピルリナ」を使用しており、培養条件が極めて簡単な培地のみで生育する為、希少成分が必要なく、従来のバイオ燃料よりも安価な合成が可能です(効率を極めなければ、塩水でもよく生育する程です)。特筆すべき点はスピルリナの耐塩基性であり、CO2吸収後のアルカリ溶剤の中でそのまま培養が可能です。そのため、屋外培養時に雑菌が繁殖することがなく、対策が不要です。
スピルリナに炭酸イオンが吸収され、光合成でグリコーゲンを生成した後は、イースト菌等の酵母で発酵を行い、エタノールを産生します。
直接オイルを産生する藻と比べて工程が多いデメリットはありますが、それぞれの工程はローテク技術であり、安価な設備で実施可能です。


従来はサプリメントとして着目され、広く販売されてきたスピルリナ。
弊社は、弊社の知りうる限り世界で初めてスピルリナに燃料として着目をし、研究を重ねて参りました。
弊社では2019年頃から本研究を推進しており、この研究に印刷インキ大手・サカタインクス社(東証プライム上場)等の上場企業が参画し、弊社主導の元企業連合体制で研究を推進しております。

-バイオ燃料・生化学的方法-

SP2(Soraline Pathway 2)

従来、CO2の還元には膨大なエネルギーとコストが掛かっていました。
問題点は二箇所で、アルカリ溶液に溶解したCO2の取り出し(ガス化)と、気相CO2の分解、還元フェーズです。


まず初めに、DAC(CO2直接空気回収法)では塩基水溶液にCO2が溶けている状態のため、後の反応で使用するために溶液を加熱(アミンで60℃程度、無機溶液であれば300℃〜900℃程度)し、ガスの状態でCO2を取り出す必要がありました。このような高温の熱には多大なエネルギーを要する為、CO2からの燃料合成に、燃料によるCO2削減効果以上のCO2を排出してしまう結果となります。理論的に、CO2は非常に安定な物質の為、燃料としての環境価値創出の為にはどうしても再生可能エネルギーの使用が必須になる反応ですが、使用電力量も可能な限り抑えるに越したことはありません。


また、気相でのCO2還元にはC=O結合の切断などに多大なエネルギーを要するため高温高圧が必要となり、燃料合成プロセス全体での使用エネルギー量は、環境価値創出の大きな障害となってしまいます。


そこで弊社では、液中でのin-situ CO2還元として、SP2に取り組んでおります。* in-situとは、化学用語で「その場で」の意味
SP2では、反応基質として、CO2回収装置のCO2吸収済みアルカリ廃液をそのまま燃料合成に使用します。
そして、電気化学還元の手法を用い、熱をかけず、電子を直接C=O結合の切断やC-C結合の創出に使うことで、熱をかけずに効率良く反応を進めることが可能です。


電極材料としては、近年報告数が増加している、銅ーグラフェン系触媒を中心に、弊社の固有技術である大気圧プラズマによる表面処理などを組み合わせ、エタノール産生が可能な触媒探索を行っております。こちらは2023年現在、基礎研究の段階です。

-化学的合成法-

SP2
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